わたしどもは、マンション生活の様々な音のトラブルをおもに窓の二重化(内窓)で解決する会社です。音の問題は個人差が大きく、それが故にご相談者は理解されず孤立することがあります。騒音はとてもパーソナルな問題で、だからこそご相談者の耳に合わせないと絶対に解決できません。ここが防音工事と騒音対策が違うところです。この2つは工事内容がとても似ていますが、解決へのアプローチがまったく異なるのです。
音の悩みは様々 でも窓で解決できます
マンションの騒音問題はさまざまですが概ね下のようなご相談を受け、音の悩みを窓で解決してきました。その数は10年間で980現場という数字になります.。
駐輪場や立体駐車場
- 自転車の出し入れ。
- 駐輪場に通じる門扉やドアの開閉音
- 深夜早朝の立体駐車場のモーター音や稼働の際に生じる「ガッチャン」音。
- 車の扉を閉める「ボン」という音
廊下・ホール・中庭
- 廊下をはしゃぎながら走る子供。
- 歩行中のヒールの「カツカツ」音。
- 玄関ホールでの井戸端会議。
- マンションの中庭や隣の公園、幼稚園、学校
ペット・趣味
- ピアノをはじめとする楽器。
- オーディオやホームシアター。
- 犬の鳴き声。
電車・車の騒音
圧倒的に多いのは、車や電車のご相談です。
10年間で働き方と建物が変わりました
同じ建物の中で多くの家族が住むマンション生活おいては、小さいとはいえ様々な問題が生じます。今では仕事の都合上、昼間に就寝しなければならないことも珍しくなくなりました。
新築では窓のガラスはペアガラス(2重の窓ガラス)が今では当たり前となりました。すまいの性能はこの10年で高気密化※、高断熱化が進んでいます。結露は減り、マンションでは極端に寒い部屋を見かけなくなりました。その反面、高気密化による音の悩みという新しい問題も生じています。そして、そこには多くの誤解もあります。
※可能なかぎり隙間を減らすこと。
騒音は悩ましい それはなぜ
騒音は自らから発している音ではなく、外部から突然やってきます。電車や車などの交通騒音以外は、音を出している側は、何かの都合か無意識に音を立てているため、自分の出している音が騒音であるとはわかっていません。お話をすれば理解を示し、騒音が停まることもありますが、停まらないことも多いようです。
今日では、エアコンの室外器や給湯器、掃除機、洗濯機から発生する音も静音化が進み、騒音基準を上回るような音を発する製品はありません。楽器やオーディオなど趣味で音を出す場合と同様に時間帯、使い方、中には基準を逆手にとる等そのほとんどは使い手側に問題があります。
避けられない
困ったことにすまいであるがため、その場から逃げ出すことはできず、引っ越しをしない限りは騒音とはお付き合いをするしかありません。音源がどの住戸なのか特定できない。理解を示してもらえない。このような場合は、自ら対策を取らなければなりません。
音を小さくする 防音工事
音を小さくする工事と言えば防音工事が思いつきますが、防音工事といえば、ピアノ室や録音スタジオなどを想像します。しかし、今抱えている音の悩みを解決するために本当にこのような壁や天井をいじるような大掛かりな工事は必要なのか。何もそこまで大げさな。もっと手軽にでも確実に音を小さくできるものはないのか。
騒音の入り口は窓
防音グッズと言われているものは窓に関するものばかりです。このことから、騒音の入り口は窓でありそうだとわかります。また、実際におトイレや浴室、クローゼットなど窓がないお部屋に入ると静かであることにも気づきます。そう、騒音の入り口は窓です。
窓は一番弱い
『重ければ重いものほど音を跳ね返すことができる。』この原則に当てはめて窓と壁の防音性能を検討してみます。
窓の9割を占める窓ガラスは10階建てのマンションで8ミリ程度。その重さは1m×1mで20kg。これに対してマンションの壁は同じ面積で440㎏。その差は22倍。これが二枚のガラスを使うペアガラスあろうとも11倍と圧倒的な差です。
マンションの壁は静か
マンションの壁はコンクリートでできています。コンクリートの壁はまず、現場で中空の壁を作り、その内にドロ状の生コンを流し込んで作ります。このためジョイントがなく、まったく隙間ができません。ですから、音の入り口となる小さな穴が存在しません。
また「音」は重いものほど遮断できますから、岩とほぼ同じ重さを持つコンクリートは防音性能に優れます。隙間がなく重いマンションの壁は防音で大切な2要素を兼ね備えた防音材です。
マンションの壁はおおむね18センチほどあり、この防音性能は50デシベル遮断です。デシベルとは音量(音圧)の単位です。往来の激しい道路沿いで75デシベルですから、壁の50を引き算すると25デシベルとなります。この25という数字は、図書館や手術室などに求められる数字よりも静かな環境です。つまり窓がなければ、たとえ往来の激しい通りに面したお部屋であっても室内は静かな環境です。
これに対して窓の防音性能は一般的なものであればせいぜい20デシベルとなんと半分以下。75から20を引いた55デシベルという環境は、落ち着いて仕事ができる環境とは言い難いです。
騒音レベル | 相当する環境 | うるささの程度 |
140dB(A) | ジェットエンジンの近く | 聴力機能限界 |
肉体的苦痛が生じる限界 | ||
120dB(A) | 音として聞こえる限界 | |
オートバイ加速時1mの距離 | ||
100dB(A) | 自動車の警笛 | 極めてうるさい |
鉄道ガード下 | ||
80dB(A) | 地下鉄車内 | うるさい |
聴力障害の限界 | ||
50dB(A) | 一般事務所 | 普通(日常生活) |
40db(A) | 市内の深夜、図書館内 | |
30dB(A) | 郊外の深夜 | 静か |
20dB(A) | 木の葉のすれ合う音 | |
10dB(A) | ほとんど何も聞えず | 極めて静か |
呼吸音 |
改善すべき場所は窓とわかりました。でもまだ根本的なこと「騒音」については何もわからないままです。
業者も「騒音」を理解していません
そもそも、音は様々です。ワンちゃんの吠える声と、ハイヒールでカツカツと廊下を歩く音は同じに聞こえません。子供たちがはしゃいでいるのと、車の騒音もまた、同じには聞こえません。それなのにこのことを問わず進む防音工事があまりにも多いです。
どんな音でも効果的。そんな万能な窓はありません。
騒音対策成功の秘訣
音の違いを気にしないのは、考えもせずに反射的に音量の大小に囚われるからです。早く逃げたい。音を消したいと音の大小に気が行くのです。
大事なことはどの音域=周波数の音量であるかです。騒音と防音建材の周波数特性が合致していないと的外れでせっかくの防音工事も効果のない結果となります。大事なのは騒音の周波数を知ることです。
人の耳は癖があります。
周波数を特定してその周波数を落とせばいいのですが、実に厄介なのは、騒音を判断する「うるさい」のかどうかは人がするということです。
人の耳は低音域において非常に鈍感です。また、黒板をひっかく音は背中に悪寒を覚えるなど、周波数やその組み合わせによっては心理的なストレスを音は与えます。物理的な側面だけではなく、人の癖を騒音対策には知っておく必要があるのです。
騒音対策に必要なこと
不幸なことに、建物を設計する設計士と、スタジオやホールを作るような音響設計士、音響エンジニアと、専業化していて連携をとらないという不幸も要因の一つです。
騒音に携わる者はこの2つについては知っていなければならず、防音工事業者とも工務店とも違う存在であるというのが、すまいの騒音対策を15年取り組んできた私なりの答えです。
騒音対策工事は計算できる
いずれにしても、知識と、「周波数」「音量」この3つを使えば、騒音を把握することができます。そして、周波数も音量もいずれも数字で表わすことができ、数字であるが故に足したり引いたり、計算することができます。
そして音で鳴らして確認できる
騒音そのものを抜き出し1/1000秒で周波数毎の音量を記録し、窓ガラスの周波数毎の防音量を引き算すれば、1/1000秒における防音工事の結果が試算できます。これを1/1000秒ずつ並べていけば、選んだ防音窓を設置することで、騒音がどのように変わるのか。その様子が数字でわかります。この数値を再度組み上げることで、音として鳴らすこともできるのです。
誰でも効果を事前に確認できる
この方法ならば、誰もが耳で聴き分けることができ、どんな説明よりも最もわかりやすい判断材料になります。とくに騒音は、ご家族はなんともなくても、奥様お一人が悩まされる等、とても個人差があり主観的な音の悩みでもあります。その為、騒音対策でジャッジ基準となるお客様の耳で確かめて、お客様に選んでいただけるこの意義は大変大きいと言えます。
計算効果を音で確認
「効果がイメージできない」から始まった開発
この方法は、10年前に一所懸命説明すればするほど、「親身に説明してくれいるけれど、どこまで効果があるのかがイメージできない。」とお客様に言われ、「いっそうのこと音で鳴らせばいいのではないか。」と着想したことから始まりました。
2000年に窓で防音対策ができることに気づき、それから5年経験を積んで、窓で騒音対策できると確信しました。しかし、そこには体当たりでぶつかった実績以外に何もなく、理論らしい理論はありませんでした。10年の間で、多くの人と出会い、研究を重ね、先達者にも恵まれ、そのアイディアは究極の防音窓工事として「Z防音窓工法」の名で実現しました。
この計算には経験も反映されます だから最強のシミュレータ
10年という時は980という防音工事という実績だけではなく、音に関する980のデータを与えてくれました。このデータは防音窓選びの判断に組み込まれ、そしてこれからの益々のデータがその精度を上げてくれるのです。頭でっかちな理論だけのシミュレータではなく、工事実績という経験を積み上げていけるスマートなシミュレータです。
この開発は経済産業省、中小企業庁の一部支援を得ています。この行政の支援を得ていることも、大学や研究機関との連携をスムーズにしてくれました。
悩み事は今日で終わり。
今までの経験や勘だけの騒音対策ではなく、理論と計算で対策を練る。そして音で確かめることもできる。新開発のZ防音窓なら今日で音の悩みと別れて明日からこう変わります。
- 我慢、イライラが消え本来の生活を手に入れることができます。
- ご近所にご迷惑をかけず趣味のオーディオ、楽器の練習ができます。
- ワンちゃんも安心して飼えます。
Z防音窓工法なら、悩ましい音の問題から解放され、本来の自分を取り戻せます。
大事なことは悩んでいないで専門家に相談することです。
私たちに是非ご相談ください。
ご相談、お問合せは
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