内窓は静かなお部屋作りに必須のアイテムです。
内窓は必須のアイテム
静かな部屋に変えるには、気になる音と部屋に合わせた対策が必要です。内窓以上に柔軟に対応できる防音アイテムはありません。
落とせる音量は位置で変わる
防音性能(防音量)を気にする人が多いですが、内窓は取付位置がとても大事です。より多く音を落としたければ取付位置を工夫すればいいだけです。むしろ気にすべきは、内窓から漏れる音の量の大小です。
内窓を設置した後が問題
防音はお部屋のベース環境となる音がないときのお音量も下げてしまいます。ですから以前より静かなお部屋に車や電車のような単発的な騒音が飛び込んでくると、小さな音でも大きな音に感じます。この様子を「癇に障る」とか酷いケースですと「いつ来るのかと怖い」と説明してくださるお客様に、何人もお会いしました。内窓は、取付後の音を意識して選ぶ必要があります。そして防音量が増すほど、繊細な選択が必要になります。なぜなら、防音が高くなるほど実際の音量ではなく、人が感じる音が問題になるからです。
何が音を大きいと感じさせるのか
防音はできているはずなのに音が大きく感じるのは、残った嫌いな音が、響くからです。響きが音を大きいと感じさせることは、浴室やおトイレなど狭い場所で声を出してもらえばわかります。
大きいと感じさせないためには
内窓ではお部屋の音を消し去ることはできません。なぜなら内窓では壁からの音を小さくすることはできないからです。ですから内窓で騒音対策するのであれば、窓を壁と同等にまで近づけて、この時、高音が響くと予測したのであれば、高音域も落とせる内窓を選ぶのも一つの方法です。
内窓は落とす音域を選ぶことが出来る
低い音から高い音までテレビの音量のように均一に音を落とせる防音材はありません。ガラスは厚みによっても、ガラスの種類によっても防音できる音域が変わります。この特性を利用すれば、防音した時に響かせてはいけない音域の音量を落とすことが出来ます。
内窓の限界
内窓は窓だけの工事。ですから騒音対策なら壁を通り抜けて入る音、音漏れ対策なら壁から外に漏れる音量を下げることが出来ません。ですから内窓は、①壁の工事がなしでもお客様の希望する防音が実現できることが、わかっている場合か、②さらに壁の工事をするのか、③壁の工事の代りを果たしてくれる何か工夫が必要になってきます。
つまり工事業者に求められることは、どこまで工事をすれば、お客様が希望する静けさを手にすることが出来るのかを、工しっかり予測して、「このように工事をすれば、ご希望は叶います。」と説明ができる必要があるのです。